吾輩は猫である 夏目漱石

  • 2011.11.29 Tuesday
  • 01:57


今日は夏目漱石の『吾輩は猫である』を公開します。
これは漱石の処女作です。処女作が有名な作家というと、ドストエフスキーの『貧しき人びと』じゃないでしょうか。歴史に残る作家は、たいてい処女作がすごいような気もしますが。「自分の処女作は模倣になってしまってあまり良いものが書けなかった」と述懐する作家も多いですし、後期になるほど優れた小説を書くという、晩成の作家もけっこういますし、処女作はたいてい短編小説になっている場合が多いようにも思います。現代作家の場合は3作品目くらいから長編小説を書きはじめる場合が多いんじゃないでしょうか。


漱石はこの自身の処女作を振り返って、ちょっと蛇足がすぎて小説として纏まらなかった、というふうな感想を書いています。それがかえって、夏目漱石マニアにとってはたまらない逸品として読めるそうなのです。漱石が主人公のネコやくしゃみ先生をほったらかしにして、自説をとうとうと語りはじめる場面が多々あって、そこが中期後期の漱石には見られない赤裸々で迫力のある文章になっています。


明かりの本で『吾輩は猫である』を全文お読みいただけます。が、この機会にこれを少し読んでみて、これは最後まで読み通してみたいものだと思った方は、ぜひ岩波文庫版の『輩輩は猫である』をお買い求めください。岩波版には読みにくい漢字にふりがなが振ってあって、すらすらと読めるように編集されています。


名作をポケットに。ぜひ。




http://akarinohon.com/center/wagahaiwa_nekodearu.html (約350頁 / ロード時間約60秒)


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