在りし日の歌 中原中也

  • 2011.05.31 Tuesday
  • 07:38



今日は中原中也の詩集《在りし日の歌》を紹介します。
この詩集は59篇の詩で構成されています。
ブラウザ上で全文お読みいただけます。




中原中也はこの詩集を、愛する子の夭折を思いながら書き綴ってゆきました。
文章を書きはじめたのは自己慰安からだった、と述べる文豪は数多くいるんです。
他人に見せて喜ぶと言うよりも、自分で言葉を創ってゆくための、ぼそぼそとしたつぶやきのようなもの。なにもこう、派閥争いのために誰かを批判するみたいな雰囲気で書きはじめたりはしなくていいわけです。




中原中也が夭折した子を思う姿を想像しながら読むと、詩の意図がつかみやすいのではないでしょうか。この詩集は、幼い死者との静かな対話としてある。
文章を書くのはなによりもまず自己慰安の気持ちから、ということがはっきりと判る詩集だと思います。




ヨシフ・ブロツキイという歴史的な詩人が「詩とは、作者と読者の二者で交わされる私的な会話である」と述べているんです。中原中也の詩を読み進めてゆくのに役立つかもしれないのでヨシフ・ブロツキイがノーベル賞受賞講演で述べた内容を、ここで紹介しておきます。(メモ帳に走り書きしたものなので、すこし原文と異なる文章になってしまっています。ご了承ください)



「小説や詩は独り言ではなく、作者と読者の会話であり、それは他のすべての人たちを締め出す極めて私的な会話なのです」

「この会話の瞬間に書き手は読み手と対等になり、読み手は書き手と対等になります」

「われわれはまったくの空っぽの場所から出発した。われわれが本能的に希求したのは、文化の連続性が持つ効力を再生させること、文化の様々な形式や比喩を復活させることでした」

「自分が他者と違う存在であることを示す。同語反復を避ける。つまり《歴史の犠牲》という栄誉ある別名で知られる運命を避けること。この点にこそ、文学の功績があります」


抜粋ではよく判らないかもしれませんので、ヨシフ・ブロツキイの本を紹介するリンクを記しておきます。
この本は、詩作を愛するきっかけとして、きっと役立つと思いますので、興味のある方はお読みください。




以下のリンクから59篇の詩をお読みいただけます。
時間がある時にゆっくり少しずつお読みください。





http://akarinohon.com/basic/arisihino_uta.html


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